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お葬式のあとにすること

四十九日の法要(しじゅうくにちのほうよう)について

四十九日の法要は、忌明け(きあけ)となる、特に重要な法要です。

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「忌」が明ける重要な日

仏教が生まれた古代インドでは「輪廻転生(りんねてんしょう)」の思想があり、死者は死後四十九日目に、六道(ろくどう)のうち、どの世界に生まれ変わるかが決まると考えられていました。日本では、真宗以外の宗派では基本的に、死後仏になるためにあの世を目指す道中には審判を受ける場所があり、そこで生前の罪が裁かれると考えられています。罪が重いと地獄に落とされるので、それを救うために遺族が法要を行い、罪を赦してもらうというのです。四十九日目は最後の審判の日にあたるので、四十九日の法要は特に重要と考えられています。

六道(生まれ変わる六つの世界)

三善道(三善趣)

  • 天童(てんどう) – 人間より優れた天人が住み、人間の世界より苦しみが少なく、楽の多い世界。
  • 人間童(にんげんどう) – 人間が住み、生病老死の四苦八苦があり苦しみが多いが楽もある世界。
  • 修羅道(しゅらどう) – 阿修羅が住み、戦いを繰り返す、欲望のうずまく世界。
  • 三悪道(三悪趣)

  • 畜生道(ちくしょうどう) – 馬や牛などの畜生が住み、弱肉強食の互いに殺傷しあう世界。
  • 餓鬼童(がきどう) – 餓鬼が住み、飢餓に悩まされる世界。
  • 地獄道(じごくどう) – 前世の罪を償うための、さまざまな苦しみを受ける世界。
  • 法要の準備

    日取りを決める

    まず、法要の日取りを決めます。本来は四十九日当日にしますが、実際には、出席者の事情を考慮して日曜日などの休日に行うのが一般的です。その際は、忌日より必ず前へずらした日にちを選ぶのが習わしです。日取りは、寺院や僧侶の都合、会食の会場なども併せて考えます。地方によっては、遺骨迎えのときに四十九日の法要もかねて行ったり、逮夜(たいや – 忌日の前夜)に法要を営んだりすることがあります。

    日取りを決める

    日時が決まったら、次は参列者へ連絡をします。連絡する範囲は、一周忌や三回忌ほど多くなくても構いません。近親者は電話で連絡してもよいのですが、通常は、封書に案内状(寺院などの案内図)と出欠の返信用はがきを同封します。参列の服装は喪服が基本です。(三回忌以降は準喪服でも構いません。)

    卒塔婆(そとば)を決める

    寺院で卒塔婆(そとば)供養の申し込みをします。卒塔婆とは、故人の供養のために墓を立てる細長い木の塔のことで、費用は一本3,000-5,000円ほどです。施主や遺族以外からも卒塔婆の申し込みがあるかもしれませんので、案内状の返信はがきに卒塔婆起塔の申し込み欄も設けておくとよいでしょう。※浄土真宗には卒塔婆供養はありません。

    供物やお花、引き物(手土産)などの準備

    供物やお花などは、依頼すれば寺院で用意してくれることもあります。最近は、引き物として、もらった先方が好きなものを選べるカタログギフトなども増えています。

    会食の予約

    法要後に行う、僧侶や参列者をもてなす会食の席を「お斎(とき)」といいます。寺院に併設された施設や料亭などで行います。施主のあいさつから始まり、二時間程度でお開きにします。

    僧侶へのお礼(お布施)

    お布施の額は、寺院や法要の規模によって違いますので、まずは寺院に確認しましょう。お布施は、法要の前に手渡します。僧侶が会食に参加しない場合は、別に「御膳料(おぜんりょう)」を渡します。寺院以外の場所で行う場合は、「御車料(おくるまりょう)」を渡します。

    法要の進め方

    四十九日の法要において、行わなければならない内容は法要の進め方は特に決められていません。僧侶の読経(どきょう)や入魂供養(にゅうこんくよう)、遺族・参列者の焼香、僧侶の法話をした後に、墓参りをして、参列者で会食(お斎)を行うのは一般的です。にゅうこんくようとは、葬儀に用いた白木の位牌を本位牌(塗りの位牌)に代える儀式です。儀式には位牌が必要なので、家を出る際には必ず位牌を持って出るようにします。浄土真宗では位牌は必要ないとされ、代わりに法名軸や過去帳があります。法要後に墓に赴いたら、供物や線香を供え、卒塔婆を立てて供養をします。納骨式もこの日に行う場合は、この供養の後に引き続いて納骨式を行います。最後に会食を行う席で、施主から参列者へあいさつをします。

    法要でのあいさつ

    法要でのあいさつは、会食の前に施主自らが行います。あいさつには、「法要に参列していただいたお礼」「葬儀を含めてお世話になったお礼」「葬儀を含めてお世話になったお礼」「遺族のその後の状況報告」「会食でもてなしたいこと」などを織り交ぜてあいさつをするとよいでしょう。