お葬式のあとにすること
四十九日の法要(しじゅうくにちのほうよう)後のいろいろな法要について
忌明け後のいろいろな法要について知っておきましょう。
ざっくり説明すると
- 四十九日の法要の後、次に行うのが百か日の法要です。
- 百か日の法要は、親族や知人を招き、僧侶に読経してもらって供養のための会食をするものです。
- 月毎に行う法要が月忌法要(がっきほうよう)、数年・数十年毎に行う法要が年忌法要(ねんきほうよう)です
百か日の法要
四十九日の法要の後、次に行うのが百か日の法要です。遺族の悲しみをリセットするための法要になります。
故人の死後100日目は「卒哭忌(そっこくき)」ともいわれ、遺族が泣きやむ日を意味するといわれています。この法要は、四十九日目の審判で故人が万が一、三悪道に落ちた場合でも、100日目に再度審判があるので、そのために追善供養をするという考えから来ているという説もあります。また、故人を失った悲しみをぬぐい去り、悲しみに暮れた生活に一区切りをつける頃合いが100日目であるという考え方もあるようです。
百か日の法要も、正式には親族や知人を招き、僧侶に読経してもらって供養のための会食をするものですが、最近は遺族とごく限られた身内だけで行うことが一般的です。また、百か日の法要と合わせて餓鬼道に落ちた亡者を供養するための「施餓鬼会(せがきえ)」を行うこともあります。故人と同時に、他の霊の供養も一緒に営もうというものです。
月忌法要(がっきほうよう)と年忌法要(ねんきほうよう)
故人の亡くなった日を「命日(めいにち)」といい、毎月訪れる命日に供養することを月忌法要(がっきほうよう)といいます。月忌法要は、遺族だけで仏壇に花を飾ったり、お墓参りをしたりするなどして供養するものです。地方によりますが、月命日に僧侶にお経をあげて頂く「月参り」をお願いするところもあります。
また、年に一度、亡くなった日と同月同日に訪れる祥月命日(しょうつきめいにち)に催す供養を「年忌法要」といいます。中でも死亡翌年の祥月命日「一周忌」といわれる大事な節目の日で、必ず列席者を招いて、盛大に法要を行う大切な日となっています。
年忌法要には、一周忌の後、
三回忌 – (故人の没年の2年後の命日に行う法要)
七回忌 – (故人の没年の6年後の命日に行う法要)
十三回忌 – (故人の没年の12年後の命日に行う法要)
十七回忌 – (故人の没年の16年後の命日に行う法要)
二十三回忌 – (故人の没年の22年後の命日に行う法要)
二十七回忌 – (故人の没年の26年後の命日に行う法要)
三十三回忌 – (故人の没年の32年後の命日に行う法要)
三十七回忌 – (故人の没年の36年後の命日に行う法要)
五十回忌 – (故人の没年の49年後の命日に行う法要)
百回忌 – (故人の没年の99年後の命日に行う法要)
と、続きます。
最近では、十三回忌までの法要は正式に行い、三十三回忌をもって「弔い上げ(とむらいあげ)」もしくは「問い切り(といきり)」として法要を終わらせるのが一般的になっています。この法要以降、故人はいわゆる御先祖様として祀られることとなります。